~足の健康について~
今回は「踵のフィットのさせ方」です。
大きさも靴ひもの穴の数も、ひもの形も、ベルトも納得できた靴。その靴に中敷きを戻し、足を入れてみます。そしてここで大切なこと。靴の踵に足の踵をぴったりと隙間なく押し付けるようにします。この位置から踵がズレないように靴と足を固定するために、ひもやベルトを締めます。
一番つま先寄りの穴のひもはあまりきつくしなくてOKです。足の指のつけ根の関節辺りは、自由に足の指を動かせるように締め付けたくないからです。次の穴からはしっかりと締めていきます。最後まで締めてリボン結び。そのリボンにしたひもの余りの部分を、今左右に編んできたひもの下と靴のベロの間に挟み込みましょう。靴ひもが緩んで解けてしまうのは、このリボン部分が歩いたり走ったりする度に揺れてひもの重さが作用するためです。それを防ぐことができます。
さあ、両足の準備ができたら歩かせてみましょう。足の踵が靴の踵から浮いたりしていませんか?浮くようなら、もう一度靴ひもを縛りなおして試します。歩かせて大丈夫なら次は立たせたままで、靴の踵を床に押さえつけてみます。「靴の中で足を自由に動かして」と声を掛けます。転ばないようにママの肩につかまってもらいながらです。
次は「そのまま靴を脱げる?」と聞いてみましょう。靴の中で踵が前や左右に動かず、靴も脱げなければ合格です。どうぞその靴を買ってあげてください。
これで今までよりも高く跳べて遠くへ跳べて、速く走れる条件が整いました。
そしてこの靴は大切なオマケを与えてくれます。それは足首や膝を守ってくれます。
そして頭のてっぺんから足の土踏まずまで一本の軸を通したように重心を整えてくれます。
それは重い頭を一番効率よく支える綺麗な姿勢を自然に作れるということです。
このお話のシリーズの最初の辺りを思い出して下さい。姿勢が悪いと上あごと下あごの位置関係が悪くなる事をお話ししました。そしてそうなると咬み合わせも悪くなります。
それが歯並びを悪くしていきます。咬み合わせや歯並びの悪さは、歯と歯の間へ異常に強い力を掛け続けます。そうするとその強い力が掛かった部分の歯が目に見えない位砕けることがあります。これが「歯と歯の間はフロスを使っているし、咬む面も大きな面にも虫歯が無かったのに、急に歯と歯の間にだけ虫歯ができた」という原因の一つであると共に
「詰めた物がすぐ外れたり、壊れたりする」という悩みの原因の一つなのです。
そしてこれはもう一つの意味を持ちます。長い期間と治療費を掛けて頑張った歯並び矯正治療が終わったのに、何故か元に戻ってしまい易い人の原因の一つなのです。
あなたの、そしてあなたの大切なご家族やご友人の、お口の健康を守り、お顔の輪郭や横顔を美しく保つためには全身のこと、生活習慣のこと、食べ物のこと、薬や医療のこと等全ての知識が必要なのです。
だから先ずあなたに「靴と足」の話をさせて頂いています。次は「靴の正しい履き方や脱ぎ方」を一緒に考えて頂けますか?あなた達の健康と幸せのために。
貴方やご家族は普段どのように靴を履くでしょう。靴ひもを結んだまま足先を靴の中に入れ、つま先をトントンと地面に打ち付けて、ある程度入ったら靴の踵を足の踵で踏みつぶし、最後は手の人差し指を靴の踵に入れて靴ベラ代わりにして、足の踵を押し込む。
そんな履き方をしていませんか?
脱ぐときはどうでしょうか?脱ぎたい方の踵をもう片方の靴で押さえつけて、無理矢理脱いでいませんか?どんな素晴らしい靴でも踵の形が崩れては、本来の機能を発揮することが出来なくなります。勿体ないですね。前回お話しした状態で履いている靴の靴ひもを解き、上から二段目のひもを緩め、手で靴の踵を支えて脱ぎましょう。その靴を履くときは、足先を入れたら、絶対に踵を踏まないようにして、必ず靴ベラを使って足を滑り込ませます。面倒くさいと感じるかもしれませんが出掛けるときには、携帯用の靴ベラを忘れずに。
親がそのような靴の扱いをしていると、お子さんも真似をしてくれるでしょう。お手本を示してあげましょう。お子さんがこの様に靴を扱うと、運動能力が向上し、体育の成績が向上し、転倒などのリスクを減らし、そして姿勢が良くなり、歯並びの崩れを防ぐのは、先程のお話の通りです。何事も良い面と悪い面があると思います。この場合の悪い面は少しばかり時間と手間が必要なことです。しかしデメリットよりメリットの方がはるかに大きい、知識です。
さて、今度は履きものの種類についてお話します。
一般的なサンダルはどうでしょうか。足の先に引っかけて履くだけの構造なので、脱げてしまうことを防ぐため、常に足指を屈み指にして歩くことになります。それでも脱げてしまった経験はあると思います。 これは足先をすっぽりと覆う室内用のスリッパでも同様です。
つまずいたりすることも多いかと思います。
そこで考えつくのは「じゃあ鼻緒が付いているのもならいいかも」ということかもしれません。一般的なビーチサンダル、沖縄で言うところの”島草履”ですね。
でもご自身で試してみると分かるのですが、やはり脱げないようにと足指を強く曲げた屈み指にしながらサンダルの表面を指で強く押しながら歩くことになってしまいます。足の親指と人差し指で鼻緒を強く挟んでいたとしても脱げ易いことに変わりはありません。
足を前方へ踏み出す時は鼻緒に指を掛けているものの、踵はサンダルの表面から大きく離れ「ズルズル、ザーザー」と地面を引きずりながら足を進めます。そして着地。
次は地面を指先で蹴る様にし踵を上げて前進する力を与えます。と、その時地面から離れたサンダルを抑え込んで脱げないようにする為、足指を屈み指にして踏ん張ります。
すると、その勢いでサンダルが足の踵まで跳ね上がり「パタン!」と音が出ます。
このようにスリッパやサンダルで歩くと「ザー、パタン!ザー、パタン!」とリズムを刻みます。 これはサンダルの底がグニャグニャと柔らかいのが悪いのだと、底を固くしても程度は小さくなるものの同じ。
「じゃあ、バックバンドを付けて踵に引っかければいい」と考えます。 でも足が着地している時に踵が前方や左右に移動して、位置が定まりません。ならばサンダルの表面を足裏にフィットする様に成形したソールにして踵をずらさぬ様にして、”足のためにいい”というサンダルが出来ます。
でもソールから踵が浮けば効果は無くなります。
これらのことから想像がつくように、長靴や編み上げの紐がないブーツも中で足が遊んでしまいます。こんなことを書いていると、タイトルの「お子さんの・・・」というテーマからは逸れますが「じゃあパンプスだって、そしてハイヒールなんて履けなくなるということ?」という声が聞こえてきそうな気がします。ファッションとしての意味も大きい靴。
好きな靴を履けないなんて切ないですよね。ヒールの高さが8cmを超えるとハイヒールと呼ばれるようですが、12cmヒールのルブタンがお気に入りの方もいらっしゃるかもしれません。では、話が逸れたついでにパンプスの選び方もご紹介しておきましょう。
まず大前提として、自分の足を外反母趾、内反小指とすることなく嫌なタコや靴擦れ等を起こさずに美しい姿勢で立ち、歩けるための靴選びを考えることです。
その一つ目は、自分の足、爪先の形を知り、それに合ったものを選ぶこと。
足の形は、ギリシャ型、アーモンド型等々3種類に分類されます。日本女性の足の傾向というものはあるようですが、個人差もあるのできちんと知ることが大切です。これはしっかりとした信頼できる靴屋さんを選んで店員さんに見てもらいましょう。正しいトウの形ならば足のトラブルや痛みを減らせます。
次に大切なのは土踏まず辺りの左右から踵を包むカップ迄のフィット具合です。足の甲の部分がオープンで、紐もベルトも無いパンプスは、この部分のフィット力で靴と足を固定します。確認する方法としては、あなたが選んだパンプスを試着してそのパンプスが床から浮かないように店員さんか一緒に行った人に靴の踵を手で床に押し付けながら抑えてもらいます。その状態のまま足を前に踏み出す動作をしたときに、靴から自分の踵が簡単に浮き上がって脱げなければ合格です。ブーツの場合も同様のチェックをお勧めします。
正しくフィットしたパンプスで立てば靴と自分の踵との間に大きな隙間も出来ず、姿勢も真っ直ぐ立てるでしょう。そして歩くときも一歩毎に靴から踵が浮いて脱げかかるということもなくなります。加えて足指を屈み指にして靴を抑え込む必要もないので、膝を曲げて前傾することなく、美しく脚を伸ばして歩くことが可能で腰痛も防げます。
いかがでしたか、今日のお話。
やってみて確かめてみるのも良し、こんなものがあるのだなと知見を広めるのも良し、自由に使ってください。一つ一つ取り組む意識があなたの健康をより確実なものとしていきます。